介護サービスが将来受けられなくなる理由
介護サービスは何の問題もなく機能しているのでしょうか。
決してそのようなことはありません。
介護サービスの最大の課題は、介護職員の絶対数が不足している事です。
高齢者人口の増加に伴い、介護職員の需要は高まっていますが、労働環境の厳しさや待遇の低さが原因で、新たな人材の確保が難しい状況にあります。
そのほかにも、介護施設の空き問題など、さまざまな課題が存在します。
下記の図は厚生労働省が集計した、介護職員数の推移です。
出典:厚生労働省ホームページ (https://www.mhlw.go.jp/content/12004000/000804139.pdf)
一見、順調に介護職員数が増加しているように感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、将来さらに増加する要介護認定者数に対して介護に携わる職員は不足しています。
厚生労働省は、介護職員の現状と将来の必要数について公表しています。
都道府県が推計したデータによると、2025年度には約32万人、2040年には約69万人の介護職員が必要になると予測されています。
介護サービスについて考える
皆様は、少なからず介護サービスについて考えたことがありますでしょうか。
読者の年齢によっては、これまで介護サービスについて考えたことがない方もいらっしゃるかもしれませんし、現在介護サービスを利用している方もいらっしゃるかもしれません。
話題のAIに一般的な介護サービスに対する考えを年代別に聞いてみました。
20代〜30代:
若い世代では介護についての直接的な経験が少ないため、介護の必要性やその重要性についてあまり意識していないことが多いです。しかし、親世代の介護問題に直面することで、介護の現実について考える機会が増えてきます。
40代〜50代:
この年代では、親の介護や将来自分が介護を受ける可能性について現実的に考え始める人が多くなります。介護保険制度や介護サービスについての知識を深め、自身や家族の介護計画を立てることが増えてきます。
60代〜70代:
自分自身が介護を必要とする年齢に近づくにつれて、介護サービスの利用や老後の生活設計について具体的に考えるようになります。また、健康を維持し自立した生活を送ることの重要性に気づき、予防介護に関心を持つようになります。
このように、誰しもが一生のうちに、何らかの形で介護サービスに関わることになると思います。将来、より良い介護サービスを利用するためにも、介護サービスの現状や問題点を一緒に考えましょう。
メッセージ
介護サービスは、今利用していなくても、将来的に利用する可能性が高いものです。
必要な時にサービスが利用できない事態を防ぐためにも、介護サービスの課題や問題点に少しでも興味を持っていただければ、筆者としては嬉しい限りです。
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