元管理者が、小規模多機能型居宅介護サービスの魅力を紹介します

小規模多機能型居宅介護サービスをおすすめする理由

 

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まだ介護サービスを利用したことが無い方は、どの介護サービスを選択すればよいかわからず、困った経験があるかもしれません。介護サービスは、利用する目的に応じてさまざまなサービスが選択できますが、小規模多機能型居宅介護というサービスもぜひ選択肢の一つに加えてください。
管理者だった私が小規模多機能型居宅介護サービスをおすすめする理由をご紹介します。

 

① 通い・宿泊・訪問を組み合わせたサービス

介護サービスを選択する際、例えば、1週間に2回のデイサービスと5回の訪問サービス、ご家族様の都合によっては、短期の宿泊も利用したいという要望があったとします。

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介護サービスの週間予定の例

通常、これらのサービスを利用するためには最低でも3つの事業所(居宅介護支援事業所・デイサービス・訪問介護事業所)と契約を結ばなければなりません。さらに、サービス毎に異なる事業所の職員が出入りすることで、ご利用者様に負担がかかる可能性もあります。

この煩雑さを解消するため、小規模多機能型居宅介護サービスが存在します。このサービスでは、同じサービスを行う場合でも、1つの事業所の職員で全てに対応できます。

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小規模多機能型居宅介護サービスの週間予定の例

さらに、契約も1度で済ませられます。

 

➁ 急なサービスの変更も柔軟に対応可能

小規模多機能型居宅介護事業所では、同一事業所にケアマネジャー(介護支援専門員)や介護士が在籍しているため、急なサービスの変更にも素早く対応できます。例えば、「家族が外出するため、2日間宿泊を利用したい」「明日、祖母を連れて外出したいのでお休みしたい」といった要望にも柔軟に対応できます。

 

③ 料金体系がわかりやすい

小規模多機能型居宅介護サービスの料金体系は月額料金となっており、3年毎に行われる報酬改定や事業所毎に申請している加算の増減を除けば料金の変動が少なく、予算を管理しやすいというメリットがあります。
【注意】実際の料金は事業所の所在地や算定している加算等により変動するため、詳細は事業所に直接ご確認ください。

 

④ 24時間365日サービスを提供

小規模多機能型居宅介護サービスは、24時間365日サービスを提供できます。
日曜日や祝日、緊急性があれば夜間でも職員が対応できるため、安心して利用できます。

 

小規模多機能型居宅介護サービスとは?

小規模多機能型居宅介護サービスは、最大定員29名の小規模な地域密着型介護サービスです。具体的な介護サービスは、以下の3つのサービスを組み合わせて行われます。

通い 概ねデイサービスと同じ機能を提供します。デイサービスと違う点は、24時間365日いつでもサービスを提供しているため、日曜日や祝日も利用できます。また、夕食まで提供している事業所もあります。
訪問 ご自宅等への訪問サービスです。施設の方針によってサービス内容に多少の差があります。通常の訪問介護サービスとは違い、一度のサービス時間は短い傾向がありますが、一日に複数回の訪問サービスを提供できるため、複数回の確認の必要がある服薬にも対応しやすいという特徴があります。
宿泊 宿泊料金は月額料金とは別に必要になりますが、宿泊も利用することができます。通常は、曜日を指定して宿泊を利用します。1日に宿泊できる利用者の数に上限があるため、空き状況によっては断られる場合がありますが、緊急時には優先的に宿泊を利用できることが強みです。

【注意】小規模多機能型居宅介護サービスでは、事業所内にケアマネジャー(介護支援専門員)が在籍しているため、居宅介護支援事業所との併用はできません

 

小規模多機能型居宅介護サービスの種類

小規模多機能型居宅介護サービスの種類を簡単にご紹介します。

種類 医療的ケアの有無 予防給付サービスの有無
小規模多機能型居宅介護
予防小規模多機能型居宅介護
看護小規模多機能型居宅介護

 

小規模多機能型居宅介護サービスに向かない方

 

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以下の場合には、小規模多機能型居宅介護サービスは向かない場合もあります。

 

すでに居宅介護支援事業所で専属のケアマネジャーがいる場合

居宅介護支援事業所をご利用中のお客様の中には、気に入っているケアマネがいて、絶対に変わってほしくない!という方もいらっしゃると思います。そのような場合には、小規模多機能型居宅介護サービスへの変更は向いていません。小規模多機能型居宅介護事業所には、ケアマネジャー(介護支援専門員)が在籍しており、小規模多機能型居宅介護サービスに変更する場合は、ケアマネジャーも交代する必要があります

 

小規模多機能型居宅介護サービスで訪問のみを利用目的とする場合

小規模多機能居宅介護サービスで訪問のみの利用の場合、訪問回数によっては、訪問介護サービスを利用した場合と比較して、請求金額が割高になるケースがあります
【注意】訪問回数によっても、有利不利が入れ替わりますので、詳しくは担当のケアマネジャーや事業所までお問合せ下さい。

 

他の介護サービスを併用して利用したい場合

小規模多機能型居宅介護サービスを利用する場合には、基本的に他の介護サービスと併用して利用できません。例外的に、訪問マッサージ等の一部サービスは介護保険で利用できます。
【注意】医療サービスは、小規模多機能型居宅介護サービスと併用できます。

 

メッセージ

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小規模多機能型居宅介護サービスの強みや弱みが少しはご理解頂けましたでしょうか。いつも顔なじみの介護士に変わらず対応してもらえるほうが安心して介護サービスを利用できます。という方は多いのではないでしょうか。介護サービスを選ぶ際には、ご自身やご家族のニーズに合った最適なサービスを選択されることをお勧めします。
本稿を通じて、介護サービスを選択する際に、小規模多機能型居宅介護サービスも選択肢のひとつに入れていただければ、筆者としては嬉しい限りです。
今後も、他の介護サービスの強みや弱みも紹介していく予定です。

senshis

介護業界で約8年勤務する介護戦士です。
5年間、施設の管理者を勤め、外国人雇用やBCPの作成、研修、採用、加算の申請等を経験。
現在は、以前より興味があった訪問介護事業所に転職し、介護についてあれこれ考えながら、楽しく働いています。

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